コルクタイル
サイトマップハウスクリーニング用品センター
ハウスクリーニング技術館
床材の種類とメンテナンス方法
● 建築床材の分類

■ プラスチック系床材
 ● ビニル系床材
  ◎ 床タイル
   ▲コンポジション ビニル床タイル
   ▲ホモジニアス ビニル床タイル
   ▲ラミネートモモジニアス 床タイル
  ◎ 床シート
   ▲ 塩ビ シート
   ▲ イントレイド シート
   ▲ クッション フロア
   ▲ 導電性シート
 ● ゴム系床材
  ▲ ゴム床タイル
 ● 合成樹脂系塗り床材

■ 石材・セメント系床材
 岩石の分類
 天然石の表面仕上げ方法
 ● 石材系床材
  ◎ 大理石・石灰岩
  ◎ 蛇紋岩
  ◎ 花崗岩(白御影石、赤御影石)
  ◎ 閃緑岩(黒御影石)
  ◎ 粘板岩(玄晶石)
 ● 陶磁器系床材
 ● テラゾー

■ 木質系床材
 ● フローリング
  ◎ 最近のフローリングについて
  ◎ 無垢材フローリング
  ◎ 合板材フローリング
  ◎ ワックスレス フローリング
 ● コルク系床材
  ◎ コルク タイル
 ● リニリューム系床材
  ◎ リニリューム
■ 繊維系床材
 
● カーペット類
分類
コルクタイルは、コルク樫の樹皮粉砕を若干バインダーとともに圧縮して固めたもので、大別すると表面の処理状態により以下の4つに分類されます。

■表面仕上げ有り
@樹脂(ウレタン)塗装仕上げ

A強化ビニール仕上げ
コルクタイル
B合成ロウ(ワックス)仕上げ

■表面仕上げ無し
C無垢コルク
    
性質
1.表面処理の状態により性質が異なる。
2.水分の吸収・乾燥により、吸水膨張・乾燥収縮を起こし、反り・たわみの
  原因になりやすい。(表面未処理のものは特に水の影響を受けやすい。)
3.無垢コルクは酸性やアルカリ性の洗剤の使用により、黄変する場合がある。
4.耐摩耗性に劣る。
メンテナンスポイント
コルクタイルは表面処理によって性質が異なり、メンテナンス方法も大きく異なります。そのため、メンテナンスを行うにあたっては表面の状態を把握し、それに合った方法で行わなければなりません。
 以下に各表面処理の違いによるメンテナンス方法についてまとめます。
@樹脂(ウレタン)塗装仕上げ 及び A強化ビニール仕上げ 
表面をウレタン等の樹脂や塩ビ等のビニールで仕上げたこの種のコルクタイルは、向くのタイプに比べ水の影響は受けにくいが、タイルの継目から水が浸み込んで、反ってしまうことがあります。そのため、この種のタイプに於いても、床洗剤の使用はなるべく抑える必要があります。

 メンテナンス方法としては、日頃から床面の汚れを進行させないよう、日常作業の中で定期的にスプレーバフを行い、洗浄の時期をなるべく延ばすことや、表面洗浄の代わりに洗剤の使用量を抑えたスプレークリーニングを行うなどの対応が必要です。特に剥離作業は影響を受けやすいため、かなり汚れてしまった場合でも剥離作業は一切行わず、茶パットなどの粗めのパットを使用した強めの表面洗浄にとどめます。

 尚、剥離作業は行わないため、定期的に強めの表面洗浄を行い、樹脂ワックス塗膜を必要以上に厚く推積させないようにします。
■最適樹脂ワックス
マリーン
コルクタイル(樹脂強化型) マリーン
B合成ロウ(ワックス)仕上げ
この種のコルクタイルは、表面を合成ロウで処理されているため、樹脂ワックスが全く密着しません。そのため、樹脂ワックスは使用せず、ロウを主成分とする乳化性ワックスでメンテナンスを行わなければなりません。尚、乳化性ワックスは、樹脂ワックスに比べ汚れやすいため、日頃から床面の汚れを進行させないよう、日常作業の中でバフ作業などの補修を定期的に行わないと、汚れやヒールマークの付着が目立ってくると思われます。

 また、ロウ分は人の移動により、別のフロアへ移行しやすく、近くにカーペットフロアなどがある場合は、汚れの問題が出てきます。そのため、そのような場合はワックスを必要以上に厚く塗布したり、推積させないような注意が必要です。

 また、この種のタイプは表面の合成ロウにより、無垢のタイプに比べ水の影響は受けにくいが、タイルの継目から水が浸み込んで、反ってしまうことがあります。そのため、この種のタイプに於いても、床洗剤の使用はなるべく抑える必要があります。
■最適乳化性ワックス
WA WP(半練)
コルクタイル(ろう引き) WA
(液状)
WP
(半練り)
C無垢コルク
コルク(無垢)床は、室内環境(湿度)の変化や外部からの水の持込による影響を受け、収縮、膨張しやすい床材です。
そのため、メンテナンスに於いても床洗剤の使用はなるべく抑える必要があります。

 メンテナンスの手法としては、コルクの風合いを重視するか、美観の維持を重視するかによって選択するワックスのタイプが異なります。ロウを主成分とする乳化性ワックスは、コルクの風合いを損ねるころがありませんが、土足で歩かれるフロアに於いては汚れやすく、美観を維持するのが非常に困難になります。

 それに対して樹脂ワックスは、美観の点では比較的維持しやすいのですが、コルクに艶感が出て色合いが濃くなってしまうなど、コルク独特の風合いが変わってしまいます。

 そのため、オーナーの承諾なしに塗ってしまうと、風合いが変わってしまうことによる問題がでてくる場合があります。また、コルク床は剥離作業ができないため、一度ワックスを塗ると他のワックスへ(乳化性ワックスから樹脂ワックスへ、あるいは樹脂ワックスから乳化性ワックスへ)切り替えることができません。よって、清掃業務を受託した際に、どちらの手法でメンテナンスを行うか、オーナー側も含め充分に検討する必要があります。
美観の維持を重視      →  樹脂ワックスによるメンテナンス

コルクの風合いを重視     →  乳化性ワックスによるメンテナンス
<樹脂ワックスによるメンテナンス> <乳化性ワックスによるメンテナンス>
最適下地用
  樹脂ワックス
■最適仕上用
 樹脂ワックス
■最適乳化性ワックス
パーモR-1 マリーン WA(液体) WP(半練り)
パーモR−1 マリーン WA(液状) WP(半練り)

※資料提供 潟潟塔激C
ハウスクリーニング用品センター
ハウスクリーニング技術館