米国3M社が、ナイロン不織布研磨材をコーティングし、フロアパッドとして販売を始めたのは1958年のこと。この第1号フロアパッドは、現在でも販売している薄手のパッド「スリムライン」です。時代は、それまで主流であった水性ワックスや油性ワックスをブラシを用いて管理する方法から、樹脂ワックスという新しい素材を管理していく方法へと、大きく変化し始めていました。フイルム状のワックスを剥がしたり磨いたりするには、ブラシのように線で接するものは、きわめて非効率的。その点、”面で接する”不織布研磨材であるフロアパッドは、当時非常に画期的な製品だったのです。 |
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その後、1965年には現在の「シックスライン/黒・緑・黄色」が、1970年には水を使わないドライケアシステムの道具として「51ライン/茶・青・赤・白」が発売されました。また、1977年から1990年にかけては、省力機械に対応する「超高速用パッド」など次々に製品開発、導入がされてきました。日本ではこの間、お客様の細かいご要望に応えるために、より耐久性の高い高性能で安定したものを、日本独自の規格で国産を始めています。現在、お使い頂いているフロアパッドのほとんどは、こうした長い歴史の中で日本のお客様のご要望にマッチするように、少しずつ進化してきたものです。そしてこの進化は、今後も続いていきます。 |