古代のアラビアでは、ラクダの毛をサンダルの中に入れて砂漠を歩き回り、ラクダの毛をフエルト化させました。古代中国でも、納屋に置かれて羊毛を足で踏み、同様のものを作っていました。これらが、不織布の始まりだと言われています。また、南太平洋の島で樹皮を叩いて分解し、粘着性の樹液で布状にしたのが妙紙法の始まりといわれており、これが湿式不織布のもとになっているのです。 |
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工業的には、1890年にドイツのフェルト業者が羊毛屑を接着剤で結合させ、代用フェルトにしたのが不織布に関する初めての特許でした。産業規格での不織布は、1952年にアメリカのペロン社がナイロン75%、綿またはレーヨン25%からなるウェッブ(絡みあった繊維)をニトリルゴムで密着させたものが始まりです。 |