手順 |
作業方法 |
注意事項 |
予想されるトラブル |
1 作業時の気温 |
◎床面、室温、ポリッシュの液温が5℃以上であることを確認する。 |
◎床面もしくは気温やポリッシュの液温が5℃以下の時はポリッシュの塗布を避ける。 |
◎ポリッシュ皮膜の白化や粉化 |
2 ポリッシュの選定 |
◎木質床材に適したポリッシュを使用する。 |
◎ポリッシュの選定については、ポリッシュメーカーに木床への適否を問い合わせ、確認する。 |
◎ポリッシュのハジキや皮膜の密着不良。 |
3 ポリッシュの小分け |
◎きれいなバケツなどに、塗布するのに必要な量のポリッシュを入れる。(目安として1Lで約120m2塗布) |
◎ポリッシュの入った容器などを直に床に置くと、容器から液が垂れ落ちて跡形になって残るので、必ず容器の下にビニールシート等を敷いてから置く。 |
◎床に容器の跡形が残る。 |
4 専用モップに含ませる |
◎水洗いし、良く乾燥させた専用モップを、ポリッシュを小分けした容器に漬けて、やや絞り加減にモップを絞る。 |
◎新しいモップの場合、糸くずが膜の中に入る場合があるので、事前に充分に洗って、糸くずを取ってから水を切って乾燥させたものを使用する。 |
◎乾燥皮膜にゴミが付着し、見苦しくなる。 |
◎塗布用のモップは洗浄用、水拭き用と兼用しない。 |
◎塗りムラの発生。 |
5 ポリッシュの塗布 |
◎専用モップに含ませたポリッシュを木目に沿って薄くムラなく床材の目地に溜まらないように塗布する。
◎ポリッシュの塗布量は、1回塗りにつき、1Lで約120m2が最適です。 |
◎直接床にポリッシュを撒いて塗布すると、不具合が発生するので行わない。 |
◎床材の腫れ、汚染、床鳴り |
◎塗布量が多いと床に不具合が発生するので、塗布する時は、モップからフロアーポリッシュが滴り落ちないように、やや絞り加減で塗布する。 |
◎床材の腫れ、汚染、床鳴り |
◎隅の部分は厚くなりやすいので、特に注意して全体に薄く塗布する。 |
◎隅に皮膜が堆積する。 |
◎木床の継ぎ目には、ポリッシュが溜まらないように注意する。 |
◎床材の腫れ、床鳴り。 |
6 乾燥 |
◎ポリッシュを塗布した床面を充分乾燥させる。 |
◎塗布量が多すぎるとポリッシュの乾燥が遅くなる。 |
◎ポリッシュ皮膜の白化
◎仕上がり状態不良。 |
7 再塗布 |
◎光沢が不充分であれば、充分に乾燥した後、再塗布する。 |
◎皮膜が充分乾燥しないうちに重ね塗りをすると、先に塗った皮膜に悪影響を与える。 |
◎再乳化によるポリッシュ皮膜の白化
◎光沢や皮膜強度の低下。 |
8 最終乾燥 |
◎塗り終わったら、充分時間をかけて床面を乾燥させる。 |
◎塗布後濡れた状態では、送風機による強制乾燥はしない。
◎送風機は、表面が乾燥してから使用する。
◎冬場の室温が低いとき(室温が5℃以上の場合でも)は暖房を入れて充分乾燥させる。
◎雨降りなどで湿度の高いときは乾燥しにくいので、風通しを良くし充分乾燥させる。 |
◎造膜不良によるポリッシュ皮膜の白化、仕上がり不良。 |
◎完全に乾くまで歩かない。 |
◎滑り、仕上がり不良。 |
9 終了、後片付け |
◎使用したモップやバケツなどは、作業が終わったらすみやかに洗って、清浄な状態で保管する。 |
◎缶から出したポリッシュは、元の缶に戻さない。 |
◎ポリッシュの変質。 |