新築引渡し時の木質床材(表面塗装仕上げ)
美装作業上のお願い
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ワックスレスフローリング
新築引渡し時の美装工事上の注意事項
フローリング美装上の注意

樹脂ワックス(水性フロアーポリッシュポリマータイプ)の使用方法について
■ ポリッシュ塗布前の洗浄
手順 作業方法 注意事項 予想されるトラブル
1 床表面の除塵
◎ホウキ、掃除機などで床面のゴミなどを取り除く。 ◎ゴミと一緒に洗浄すると、洗浄後にゴミの再付着が発生する ◎ポリッシュ皮膜の仕上がり状態不良
2 養生 ◎汚れが他所(幅木、沓ズリ、壁等)に飛散しないよう養生する。 ◎養生テープは各メーカー指定のものを使用する。 ◎洗浄時の汚水の飛散による汚れの再付着。
◎養生テープによる化粧面の剥離・汚染
3 洗剤液を作る ◎床面積に応じて作る。
(使用の目安は希釈液で10ol/m2以下)
◎使用する床用洗剤に指示されている希釈倍率に従って軽量カップ等により正確に薄める。
◎洗剤液の入った容器などを直ぐに床面に置くと容器から液が垂れ落ちて跡形になって残るので、必ず容器の下にビニール等を敷いてから置く。 ◎床に容器の跡形が残る。
◎使用する洗剤液で予め目立たないところで試験洗いする、(洗剤の液性は中性〜弱アルカリ性の領域が適切です。 ◎床材の変色
◎洗剤液で跡形が残るようであれば洗剤が適さないか、ポリッシュを塗布できない事も考えられるので塗布を避けてください。
◎洗剤液が濃いと泡立ちが多く、薄いと洗浄力が低下する。 ◎作業性が悪くなる。
4 床面の洗剤拭き ◎専用モップに洗剤を含ませて、固めにモップを絞り、汚れを拭き取る。
◎汚れが落ちにくい部分は、雑巾又はスポンジタワシなどで汚れを除去する。
◎施工後の床材の表面には、汚れや油分が付着しているので、新しく塗布するポリッシュの皮膜が、より床面に密着するように洗浄する。 ◎ポリッシュのハジキや皮膜の白化。
5 洗剤を水拭きをする
 (洗剤液を拭き取る)
◎床面の洗剤が乾かないうちに、きれいな水を含ませた固く絞ったモップで2回程度水拭きをする。(洗剤液を塗布したモップは使用しない。) ◎水や洗剤液を床面に多量(モップから液が垂れる状態)に使用するとトラブルが発生するので、固めに絞って洗剤拭きをする。 ◎床材の反り、突き上げ、ふくれ、変色。
◎木質床材表面に残った洗剤分を完全に拭き取る。
◎床材の目地にも洗剤分が残らないようにきれいに拭き取る。
◎ポリッシュのハジキや皮膜の白化。
6 乾燥 ◎床面を充分乾燥させる。 ◎部屋の風通しを良くし、床材の目地まで充分に乾燥させる。
◎乾きにくい場合には送風機などを使用する。
◎床材の損傷やポリッシュ皮膜の仕上がり状態不良

※樹脂ワックスを塗布する場合は、天気の良い日を選び、風通しを良くして下さい。なお、室温が5℃以下の時や、雨天で湿度が極端に高い時は、樹脂ワックスが白化したりすることがありますので、塗布はさけてください。
剥離剤は木質床材の表面塗膜を侵しますので、使用しないで下さい。
■ ポリッシュの塗布
手順 作業方法 注意事項 予想されるトラブル
1 作業時の気温 ◎床面、室温、ポリッシュの液温が5℃以上であることを確認する。 ◎床面もしくは気温やポリッシュの液温が5℃以下の時はポリッシュの塗布を避ける。 ◎ポリッシュ皮膜の白化や粉化
2 ポリッシュの選定 ◎木質床材に適したポリッシュを使用する。 ◎ポリッシュの選定については、ポリッシュメーカーに木床への適否を問い合わせ、確認する。 ◎ポリッシュのハジキや皮膜の密着不良。
3 ポリッシュの小分け ◎きれいなバケツなどに、塗布するのに必要な量のポリッシュを入れる。(目安として1Lで約120m2塗布) ◎ポリッシュの入った容器などを直に床に置くと、容器から液が垂れ落ちて跡形になって残るので、必ず容器の下にビニールシート等を敷いてから置く。 ◎床に容器の跡形が残る。
4 専用モップに含ませる ◎水洗いし、良く乾燥させた専用モップを、ポリッシュを小分けした容器に漬けて、やや絞り加減にモップを絞る。 ◎新しいモップの場合、糸くずが膜の中に入る場合があるので、事前に充分に洗って、糸くずを取ってから水を切って乾燥させたものを使用する。 ◎乾燥皮膜にゴミが付着し、見苦しくなる。
◎塗布用のモップは洗浄用、水拭き用と兼用しない。 ◎塗りムラの発生。
5 ポリッシュの塗布 ◎専用モップに含ませたポリッシュを木目に沿って薄くムラなく床材の目地に溜まらないように塗布する。
◎ポリッシュの塗布量は、1回塗りにつき、1Lで約120m2が最適です。
◎直接床にポリッシュを撒いて塗布すると、不具合が発生するので行わない。 ◎床材の腫れ、汚染、床鳴り
◎塗布量が多いと床に不具合が発生するので、塗布する時は、モップからフロアーポリッシュが滴り落ちないように、やや絞り加減で塗布する。 ◎床材の腫れ、汚染、床鳴り
◎隅の部分は厚くなりやすいので、特に注意して全体に薄く塗布する。 ◎隅に皮膜が堆積する。
◎木床の継ぎ目には、ポリッシュが溜まらないように注意する。 ◎床材の腫れ、床鳴り。
6 乾燥 ◎ポリッシュを塗布した床面を充分乾燥させる。 ◎塗布量が多すぎるとポリッシュの乾燥が遅くなる。 ◎ポリッシュ皮膜の白化
◎仕上がり状態不良。
7 再塗布 ◎光沢が不充分であれば、充分に乾燥した後、再塗布する。 ◎皮膜が充分乾燥しないうちに重ね塗りをすると、先に塗った皮膜に悪影響を与える。 ◎再乳化によるポリッシュ皮膜の白化
◎光沢や皮膜強度の低下。
8 最終乾燥 ◎塗り終わったら、充分時間をかけて床面を乾燥させる。 ◎塗布後濡れた状態では、送風機による強制乾燥はしない。
◎送風機は、表面が乾燥してから使用する。
◎冬場の室温が低いとき(室温が5℃以上の場合でも)は暖房を入れて充分乾燥させる。
◎雨降りなどで湿度の高いときは乾燥しにくいので、風通しを良くし充分乾燥させる。
◎造膜不良によるポリッシュ皮膜の白化、仕上がり不良。
◎完全に乾くまで歩かない。 ◎滑り、仕上がり不良。
9 終了、後片付け ◎使用したモップやバケツなどは、作業が終わったらすみやかに洗って、清浄な状態で保管する。 ◎缶から出したポリッシュは、元の缶に戻さない。 ◎ポリッシュの変質。
※ポリッシュの粉化の原因として、異常低温、異常乾燥(早すぎる乾燥、乾燥不良)、洗剤分の残留、床材に対する密着不良等がある。

■ポリッシュ皮膜の白化、ハジキ、密着不良の手直し方法(出来るだけ速やかに行ってください。)
※剥離剤は木質床材の表面塗膜を侵しますので、使用しないでください。

※ポリッシュメーカー指定の業務用弱アルカリ洗剤を使用を使用して下さい。中性洗剤では除去できません。
手順 作業方法 注意事項 予想されるトラブル
1 洗浄液を作る  ◎前述と同じ ◎前述と同じ ◎前述と同じ
2 皮膜の除去 ◎専用モップに洗剤液を含ませて、白化した皮膜等に塗布する。(塗布量の目安:10ml/u)
◎塗布後、スポンジタワシで皮膜を擦り落とす。
◎木質床材の表面を傷つけないようにする。
◎床全面を一度に作業せず、1〜2uぐらいを一つの区切りとして作業する。
◎木質床材の損傷。
◎汚れの再付着
3 洗剤を水拭きす
 (洗剤液を拭き取る)
◎床面の洗剤液が乾かないうちに、きれいな水を含ませた固く絞ったモップで2回程度水拭きをする。(洗剤液を塗布したモップは使用しない) ◎水や洗剤液を床面に多量(モップから液が垂れる状態)に使用するとトラブルが発生するので、固めに絞って洗剤拭きする。 ◎床材の反り、突き上げ、ふくれ、変色。
◎木質床材表面に残った洗剤分を完全に拭き取る。
◎床材目地にも洗剤分が残らないように、きれいに拭き取る。
◎ポリッシュのハジキや皮膜の白化。
4 乾燥 ◎床面を充分乾燥させる。 ◎部屋の風通しを良くし、床材の目地まで充分乾燥させる。
◎乾きにくい場合には送風機などを使用する。
◎床材の損傷やポリッシュ皮膜の仕上がり状態不良
※ポリッシュの塗布方法は前述と同じ
日本防音床材工業会
事務局 〒550-0013 大阪市西区新町3-6-9 (大阪木材会館2階)
                TEL 06-6539−5570  FAX 06-6539-5571

日本複合床板工業会
事務局 〒135-0033 東京都江東区深川2-5-11 (木材会館5階)
                TEL 03-3643−2948  FAX 03-3643-2990


日本フロアーポリッシュ工業会
事務局 〒112-0013 東京都文京区音羽1-22-18 ドエルアルス音羽U-213
                TEL 03-3944−5861  FAX 03-3944-5916


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