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外装木部の 「 あく洗い 」 について
外装の木部は雨風に当たり弱っています。その為、屋内木部の表面の様に平滑ではなく、年月
を経ると共に木目と木目の間が凹んできます。その様な状態になると、屋内の
「あく洗い」 と
同じ様に苛性ソーダーやスーパーアクトル、その他アルカリ性の洗剤や薬剤を使用すると、木
の表面がケバ(白く苔が生えた様になる)立ち、大変見苦しい状態になります。
液性による木肌の状況
● アルカリ性の場合
アルカリ性の洗剤や薬剤を塗布すると、木の表面の組織が柔らかく広がり細かい粒子や
汚れ、木のアク等が取れ易くなります。又酸性液に比べ深く浸透します。反面、少し擦ると
ケバ立ち、ササクレ、藻もけた様になってしまいまうので注意が必要です。
● 酸性の場合
酸性の洗剤や薬剤を使用すると、木の表面の組織が締まり、煤の様な細かい粒子は抱え
込み取れ難くなります。木の表面を酸性にしてから、擦ると木の表面が弱っていても、ケバ
立たず細かい粉の様になり、あまり見苦しくなりません。又酸性液はアルカリ性の液より浸
透し難いので、苛性ソーダー等のアルカリ性液でアクを洗い、酸性液で中和をした場合、
酸洗いを充分しておかないと浸透の深さ違うと、深くまで浸透したアルカリ成分を中和出
来ず、後日変色する事があるので、この性質を留意しておく必要があります。
外装木部の 「あく洗い」 方法
● スーパーアクトルによる方法
築年数が少なく、まだ木の表面が平滑な場合は屋内と同様にスーパーアクトルで洗えま
す。新築の風味に仕上がります。但しケバ立つ恐れがあります。
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ハイサルブリーチによる方法
酸性漂白剤の為、ケバ立ちの心配は無いがアクを抜けないので、白味 が出ず、黄色味を
帯びた薄い茶色に仕上がります。この方法も比較的、築年数の少ない時に適しています。
● 白木リムーバーによる方法
弱アルカリ性の為、希釈して使用すればケバ立ちを避けることが出来ます。 白木リムーバ
ー単体ではアクは抜けますが、白味はあまり出ません。洗はない所と、あまり差をつけな
い時に適しています。カルキットと混合すると白味が出てきます。また仕上げにハイサル
ブリーチで中和するか、微酸性に仕上げると、綺麗に仕上がります。
● カルキットによる方法
築年数が長く、古く汚れがひどい時に適しています。微アルカリ性の為、ケバ立ちは避け
られます。浸透性撥水剤を塗布すれば綺麗に仕上がります
動画が起動しない場合は下記の YouTube より直接ご覧下さい。
http://youtu.be/xBXdU7SpEzo
外装木部のアク洗い(あく洗い)について
(有)キクミ商会 |
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